天気の子を観てきた。空の描写は何回あるか数えてみた。
- 2019.11.04
- 映画レビュー 未分類
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話題の映画〈天気の子〉やっと観てきた。冒頭3分、空が綺麗で泣いた。
今更ながら、話題の映画〈天気の子〉を観てきました。
もともとアニメは大好物なのですが、話題になっている〈映像美〉と、新海誠監督が伝えたい、強い〈メッセージの伝え方〉を、どうしても映画のスクリーンで体感したかったため、公開終了間近の11月2日に観てきました。
(公開が7月20日だったので、3か月半遅れてのレビュー。いいじゃないか。)
色んな方が〈天気の子〉の〈考察〉や〈感想〉を、レビューで語っているのを「なるほど!」と思いながら読んでいました。
映画に行ったら、翌日はネット上に沢山存在する〈映画考察斑〉のブログを読み漁るのが常なんだよね。
皆、本当によく観てるしよく考えてるなと思いながら、映画を観終わった後のモヤモヤとか自分なりの未回収な謎を答え合わせするのが好きです。
帆高が家出した理由とか、陽菜が〈晴れ女〉の能力を得た経緯とか、帆高と須賀の関係性とか、いろんなことの謎解きがされている中、私が注目したのは、この映画で〈空〉をどのように描写したかということでした。
空の描写がとにかく美しかった。晴れの空はもちろん、雨の空もよかった。
この〈天気の子〉一本の映画の中で、監督が〈空〉を見せようと描いたシーンは、私の視点から数えて〈106回〉でした。
登場人物の背景に空がある、というのを除き、空を見せる数です。
今日も天気は雨、とか、陽菜が天気を晴れにする様子とか、天気が移り変わる様子とか。
一本の中で見せた空の数は106回でした。異常だ。
その中で、9割は雨でした。
10回の内1回だけ晴れだった。
それほど、晴れを見せるのが少なかったので、晴れた時の空の色は、とても輝いて見えました。
だからこそ、陽菜がいない世界はどんよりと暗くて、陽菜という存在でこそ見える景色が、映画の中で沢山ちりばめられていました。
その見える景色に、陽菜がいる世界に帆高はは、観客はみな恋をしていたような気がします。
結局陽菜は、〈晴れ女〉の能力を失ってしまいますが、それでも帆高は、観客は〈陽菜を元の世界に戻して〉と言いました。
例え彼女が能力がなくても、陽菜と一緒に居たいと願いました。
能力がなくなっても、この世界で生きていくことは「大丈夫。僕たちは大丈夫だ。」と陽菜に言いました。
新海誠監督は、この映画のインタビューで
「誰もが、何の根拠もなくても〈大丈夫。〉と声をかけてくれる誰かが、傍にいてくれる世界であってほしい。」
と話しています。
それが一番、天気を見せた理由だったのかもしれないと私は思います。
106回の空を映したシーンのうち、95回は雨だった。
自分ではどうしようもない、コントロールできないような状況(一見、悪いとみえる状況)をも、悩んだり文句を言わずにきちんと受け止めて、そこから強く生きていく術を、身につけていかなければならない。
「君がそこにいるだけでいい」
「君は大丈夫だ」と
支え合っていくことが、今もこれからも必要なんだと、語り掛けてくれるようなメッセージを私は受け取りました。
それにしても、空の絵が本当にきれいでした。
空の絵を見に行くために、私はこの映画を観に来たんだと思えるほどに。
空を描いたときの色の使い方ももちろんですが、95回も違う雨を描いた物語は、他にないと思った。
自分ももっともっと表現力を磨いていかねばと、痛烈に思った素晴らしい映画でした。
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