あえてお花を贈る理由。〈花を贈るという行為の意味〉

あえてお花を贈る理由。〈花を贈るという行為の意味〉
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おはる

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こんにちは!
プリザーブドフラワーのオンラインショップ ohanabakoのお店を運営している、おはる@ohanabako)です☺

花贈り。源氏物語の時代から今も続く花贈りの習慣の理由。


花贈り。

 

結婚式で花嫁花婿が、両親へ渡す花束。

卒業式で、卒業生に贈られる花束。

表彰式で、受賞者に贈られる花束。

愛の告白で、男性から女性に贈られる花束。

 

子どもの頃から、なんとなく、とっても特別な日に、大きな花束を見ることが多かったように思います。

 

日本で〈花を贈る〉という行為がなされたのは、源氏物語が始めだったと言われています。

(言わずもがな、愛の告白に花を贈るということが、高貴な人々の間であったよう。)

 

そこから、一般の平民が花を贈るということはなかなか浸透はせずとも、平安時代には少しずつ広がっていったようです。

 

 

道端に咲いている花を摘んで、娘が私に渡してくれた日。


娘がまだ2歳のころでしたでしょうか。

私がまだ、花の仕事に就いておらず、必死に子育てしていた時期。

 

保育園に通っていたので、もしかしたら先生が、外に散歩に連れて行ってくれて、娘に花を渡してくれたのかもしれないし、私が公園で遊んでいるときに、花で遊んでいたのかもしれないです。

 

教えた覚えがないのに、道に咲いていた花を摘んで、私に渡してくれた時、なんだか感動した記憶があります。

 

綺麗なバラではない、もしかしたら名前さえついていない花を渡してくれたその行為が、なんだかとってもほっこりした記憶があります。

(その日は、コップに水を入れて、花を挿して夕食を囲みました。ごはんが美味しく感じた。)

 

便利なもの・可愛いものが溢れているこの時代にあえて花を贈る意味。


おしゃれなもの・可愛いもの

便利なもの・実用的なもの

 

そんなものが溢れている時代に、花を贈る意味・理由。

 

上を向いて凛と立つ生命力・可憐な姿・自然から生まれた鮮やかな色・繊細な触感。

 

そんなパワーや可憐さ・あるいは儚さに、人は魅了されているのだと思います。

 

それ自体は、何かの役に立つとか、実用的・機能的なものは何もない。

ただ、そこにあるだけで多くの人が心を動かされる

 

便利な世の中になれど、そんなものが他にあるでしょうか。

 

経済的な価値では測れない〈人の気持ち〉。

高価だとか、便利だとか、新機種だからとか、そういった経済的な価値では測れない〈花〉に人の想いを込めることにこそ、伝わる気持ちがあるのではないでしょうか。